季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
〈
ザクロと赤ワインのご長寿寒天ゼリー 〉
ザクロと赤ワインの寒天ゼリー(2人分)
〈材料〉
☆水…200cc
☆ザクロのしずく…25cc
☆赤ワイン…25cc
☆砂糖…20g
☆粉末寒天…2g
☆水切りヨーグルト…適量
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水とザクロのしずくと赤ワインを入れた鍋に粉末寒天を加えて火にかけ、かき混ぜながらしっかりと煮溶かす。
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沸騰させて2分ほどかき混ぜ砂糖を加える。砂糖が溶けたら火を止める。
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型に流し込み、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし固める。
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固まったらグラスに切った③を盛りつけ、水切りをしたヨーグルトをかける。
ここがポイント!
ここではエディブルフラワーとハーブを飾りました。
7月の養生 ~梅雨と梅雨明け後~
養生に変化が必要
7月は梅雨のジメジメと梅雨明け後に訪れる連日の猛暑。
気候が全く違います。養生にも変化が必要です。
梅雨時期
梅雨時は家の中が湿気でジメジメするように、体にも余分な水分がたまります。
先月号でもご紹介した通り、空豆、グリーンピース、トウモロコシ、キュウリ、アスパラガス、豆腐、緑豆、小豆、はとむぎなど、利尿作用がある食材をとることが大切です。
雨で体がぬれたまま冷房で冷えると夏風邪や関節痛など体調を崩す原因に。
当たり前のことですが、ぬれたら拭いて乾燥させましょう。
またスカーフ、カーディガン、腹巻、レッグウォーマーなどで、部分的に温めることも効果的です。
梅雨明け後
湿気は消化器の働きを弱めます。
約一ケ月の梅雨で弱ったところに、暑いからと冷たい食べものや飲みものばかりとっていると、消化器の機能はより低下。
食欲不振、消化不良、胃もたれ、下痢、軟便、腹痛などの症状が。夏バテにもつながります。
東洋医学には「冬病夏治」という言葉があります。
冬に悪化する病は夏に治そう、という意味。
例えば、冷え性。冬に冷えやすい方は、夏に冷え対策を心がけましょう。
体温よりも温度の低いもののとりすぎや冷房による冷えに注意をして過ごすと、冬の冷えが緩和されます。
ザクロは体を温める性質のある食材。一年中安心してご利用ください。
梅雨明け後はまだ体が猛暑に慣れていないため、体調管理に注意して過ごしましょう。
今月のレシピは、体にこもった熱を冷まし、
体にたまった余分な水分を排出する働きのある寒天を使ったゼリーをご紹介いたします。
ザクロと同じく長寿遺伝子によい栄養素を含む赤ワインも使いました。ぜひお試しください。