季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
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白きくらげとザクロのデザート 〉
●白きくらげのデザート(2~3人分)
☆乾燥白きくらげ…10g
☆ザクロのしずく…大さじ2
☆はちみつ…適量
☆水…適量
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乾燥白きくらげをぬるま湯につけて戻し(約30分)、石づきの固い部分を取り除いたら一口サイズに手でちぎる。
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鍋にもどした白きくらげとたっぷりの水を加え、強火にかける。
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沸騰したら弱火にして約20分コトコトと煮る。(トロトロの食感がよければ長めに煮る。)
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器にザクロのしずくを入れその上に白きくらげを。ここでは金柑のはちみつ漬けといちごをのせ、はちみつをかけました。

ここがポイント!
※乾燥白きくらげは戻すと5~10倍に量が増えます。
2月の養生 ~本格的な春に向けて
春☆2月4日~5月5日
2023年2月3日は節分=季「節」の「分」かれ目です。
本来節分は立春・立夏・立秋・立冬、各季節が始まる前日の年4回。
今では一年の始まりである立春前日だけが風習として残りました。
季節の変わり目には邪気が入りやすいので、邪気に見立てた鬼を払う行事になったそうです。
豆をまいて邪気を払って福を呼んだら、迎える2月4日が立春。
春夏秋冬、新たな一年のスタートです。
今回は本格的な春に向けての養生についてお伝えします。
春はエネルギーの変わり目
2月はまだまだ寒さ厳しい時。春と言われても現実的にはピンときません。
でも、寒い秋冬から温かい春夏へ大きくエネルギーの変化するとき。
その変化に対応できるよう、今から少しずつ準備をする必要があります。
冬は新鮮な野菜が少なめですが、春は陽気と共に種類豊富な野菜が出回ります。
旬の野菜にはその季節を生きるためのパワーが。
春の野菜や山菜を積極的に摂ることが養生のポイントです。
2月は冬の養生も
2月は冬の養生同様、寒さと乾燥への対策が必要。
口、喉、鼻などの粘膜が乾燥すると風邪や感染症にかかりやすくなります。
クリームを塗るなど外からのケアや部屋の加湿だけでなく、
ZAKUROYA Café Vol.127でご紹介した潤す効果のある食材をしっかり摂り体の中から保湿することが大切です。
養生とは「生(命)を養うこと」。
季節に合わせた食事や生活習慣は最高の養生です。
移ろいゆく自然を楽しみながら、心と体をゆるやかに整えましょう。
今回は乾燥対策として、潤す効果のある白きくらげとはちみつを使ったデザートご紹介いたします。
白きくらげは銀耳とも呼ばれ、中国で絶世の美女と言われた楊貴妃も愛した美肌食材。
皮膚や粘膜を潤す効果の他、免疫力を高める働きもあるそう。
煮込む時間によって食感が変わります。
固めで食感を残してサラダやスープに入れたり、
トロトロになるまで約2時間煮込み甘味をつけてデザートにしたり、淡白な味なのでいろいろな用途に使えます。
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