季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
〈
秋鮭とまいたけのザクロソテー 〉
●秋鮭とまいたけのザクロソテー(1人分)
☆秋鮭 1切
☆まいたけ 適量
☆ザクロのしずく 大さじ1
☆醤油 小さじ1
☆米粉(小麦粉) 適量
☆塩こしょう 適量
☆オリーブオイル 適量
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秋鮭に塩こしょうをし、米粉(小麦粉)をまぶす。まいたけは一口大にする。
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ライパンにオリーブオイルを引き、①の秋鮭を焼く。両面こんがり焼けたら、まいたけを加えて炒める。
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②にザクロのしずくと醤油を加えてふたをし、約5分蒸し煮にする。まいたけから出る水分がうまみとなる。
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蓋をはずし煮詰め、水分がなくなったらできあがり。
ここがポイント!
※ブリやカツオなど他の魚でもおいしいです。
11月の養生 ~寒さ対策
冬☆2022年11月7日~2023年2月3日
11月7日は立冬。ザクロのしずくをお湯で割ったホットザクロがうれしい季節です。
今回は本格的な冬がやってくる前に、寒さ対策についてお伝えします。
冷えは万病の元。血液の巡りが悪くなると、手足が冷える、腰や膝が痛い、肩がこるなど、あちこちに不調を感じたりします。
冬の養生の基本は、体を冷やさないこと、冷えたときは温めること、です。
体を温める働きのある食
ZAKUROYA Café Vol.122でもご紹介しましたが、東洋医学では食べ物や飲み物の温度ではなく食材そのものの作用を大事にします。
体を温める働きのある食材は、かぼちゃ、玉ねぎ、ねぎ、しょうが、しそ、らっきょう、鶏肉、エビ、サケ、アジ、イワシ、くるみ、栗、まつの実、紅茶、ジャスミンティー、黒砂糖など。
ザクロも体を温める作用のある食材です。
辛味のある食材
また、辛味のある食材も体を温め、血行をよくする働きがあります。
にんにく、しょうが、こしょう、唐辛子、山椒、シナモン、ネギ、ニラなど。
ただし、辛味は摂りすぎると熱を生み体内を乾燥させるので、量に注意が必要です。
黒い食材
東洋医学で寒い冬は「腎」の働き(※)が弱まりやすいと考えられています。
アンチエイジングに大切な「腎」の働きを補うのは黒い食材。
黒豆、黒ごま、黒きくらげ、黒米、黒砂糖、しいたけ、わかめ、ひじき、のり、昆布などです。
日々の食生活の中で黒い食材は不足しがち。意識して摂り入れましょう。
外気だけでなく暖房で室内も乾燥する冬。
秋同様乾燥対策も必要です。
体内が乾燥していると細菌やウイルスも体内に入りやすく。
暖房だけに頼らず、衣類や食事、入浴なども工夫して、寒さと乾燥から身を守ることが大切です。
なにかと慌ただしい師走になる前にしっかり体調を整えましょう。
今回は、体を温める働きのある鮭と黒い食材のまいたけを使った秋鮭とまいたけのザクロソテーをご紹介いたします。
簡単なのでぜひお試しください。
※「腎」の働き
生命力を維持し、成長、発育、老化などをコントロールする。
生殖機能や水分代謝も司る。腎の機能が低下すると、男女共に不妊の要因にもつながる。