季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
〈
桃とモッツアレラチーズのカプレーゼ 〉
●桃とモッツアレラチーズのカプレーゼ(2人分)
☆桃 1コ
☆モッツアレラチーズ 1コ
☆生ハム 適量
☆ザクロ 適量
☆ディル 適量
☆オリーブオイル 大さじ1
☆レモン汁 小さじ1
☆ザクロのしずく 適量
☆塩 適量
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皮をむいた桃とモッツアレラチーズを一口大に切る。
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ボールに①を入れ、オリーブオイルとレモン汁で和える。
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器に盛り生ハムをのせ、ザクロとディルを飾る。
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いただく直前に塩とザクロのしずくをかける。
ここがポイント!
ディルは、まるで羽のような細くてやわらかい葉をした、セリ科イノンド属の一年草のハーブです。
さわやかな香りがあるディルの葉は、魚料理のトッピングやサラダに使われます。
9月の養生 ~月の満ち欠けに合わせた暮らし~
秋の夜長の楽しみはお月見。今年は、十五夜(中秋の名月)が9月10日、十三夜が10月8日。月見団子やススキを飾り、秋の収穫に感謝しながらお月様を愛でる風習です。月の満ち欠けのリズムを意識して暮らしている私。今月は趣向を変えて、お月様についてお伝えいたします。
日本人と月
現在の新暦は太陽の動きを基準にしていますが、旧暦は新月を一日とし、月の動きが基準でした。脳・肺・胃・腸・腎・肌など、体を表す漢字には「月」がついています。昔の人は、人間の体と月は深い関わりがあることを感覚的に理解していたので、月の満ち欠けを生活や農業にとり入れていたのでしょう。
月の満ち欠けに合わせた暮らし
月は約29.5日で地球の周りを一周。新月→上弦(右半分)→満月→下弦(左半分)と変化して見えます。生理が「月経」と言われるのは、約28日の生理周期が月の満ち欠け周期に近いから。出産は満月の日に多いとも言われています。私自身月のリズムを意識するようになり、新月や満月のころ生理がはじまることが増えました。女性は月と関係が深いのです。
新月に向けては排出力が増すので、ダイエットやデトックスに。満月に向けては吸収力が増すので、栄養価の高いものを取り込むケアに。月の満ち欠けに合わせると、美容と健康に効率的なセルフケアができます。
夜空を見上げお月様を愛でることは私の日々の楽しみ。澄んだ夜空に美しく輝く秋はまた格別です。
十五夜と十三夜、日本の歴史に思いを馳せながらお月見を楽しんではいかがでしょうか。
今回は血の巡りを整え、肌や生理トラブルの解消に効果的な桃を使ったカプレーゼをご紹介します。桃は体や腸に潤いを与える作用もあるので、乾燥する秋におすすめの果物。桃以外、いちじくやぶどうを使った前菜にもザクロのしずくはぴったりです。簡単でオシャレなひと皿、ぜひお楽しみください。