季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
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焼きなすのサラダ(トルコ料理:パトルジャン サラタス) 〉
●焼きなすのサラダ(トルコ料理:パトルジャン サラタス)(2人分)
☆なす 中2本
☆トマト 1コ
☆ピーマン 1コ
☆赤ピーマン 1コ
☆紫たまねぎ 1コ
☆にんにく 1片
☆塩コショウ 適量
☆オリーブオイル 適量
☆赤唐辛子 少々
☆スマック(なければ、赤しそのふりかけ)適量
☆ザクロのしずく(原液) 適量
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トマト・紫たまねぎは角切り、ピーマン・赤ピーマンは小さめに、にんにくは薄切りに切っておく。
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グリルや網で焼きなすを作る。
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②が熱いうちに流水で冷やし皮をむき、一口大より大きめに切る。
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フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを炒め香りがたったら紫たまねぎ・ピーマン・赤ピーマンを炒める。
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④に火が通ったらトマトも加えて炒め、塩コショウ、赤唐辛子(お好みで)
を加え味付けする。
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③のなすを加え、1分ほど炒める。
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粗熱がとれたら冷やす。皿に盛りつけて(ここではハーブを飾り)、スマックとザクロのしずくをかけていただく。
ここがポイント!
※スマックとは、中近東でポピュラーなスパイス。中近東地域に自生するウルシ科の植物の実を乾燥させ細かくしたものです。酸味とうま味があり、日本の赤しそのふりかけに見かけも味もそっくり。今回のサラダも最後にスマックを加えることで、味が引きしまります。
7月の養生 ~暑さ対策~
暑さ対策
梅雨明けすると本格的な暑さを迎えます。体に熱がこもると、熱は上昇性があるので、顔が赤くなったり、口内炎ができたり、舌先が真っ赤になったり、身体の上部に症状が表れやすくなります。また、イライラや動悸・不眠などを引き起こす原因にも。
盛夏は体の熱をうまく発散させることが大切です。
体の熱を冷ます働きのある食材
ZAKUROYA Café Vol.122でもご紹介させていただきましたが、体の熱を冷ます働きのある食材は、トマト、キュウリ、ナス、レタス、冬瓜、ゴーヤ、豆腐、緑豆、スイカ、メロン、ヨーグルト、牛乳、緑茶、コーヒー、白砂糖など。
苦味のある食材
また、苦味のある食材も体の熱を冷ます働きがあります。暑さによるイライラに効果的。
苦味のある食材は、ゴーヤ、レタス、セロリ、らっきょう、わさび、ウーロン茶、緑茶、コーヒーなど。
上手に食材の力を利用しましょう。
夏バテに注意
汗をかくと、水分だけでなくエネルギーも一緒に出てゆきます。
熱中症にならないようこまめに水分をとること同様、十分な栄養と睡眠でエネルギー補給することも必要です。
暑いからと冷たいものばかり摂っていると、胃腸の働きが弱まり食欲低下に。
栄養不足で体力がなくなり、夏バテにつながります。温かいものや消化のよいものがおすすめです。
また、熱帯夜で睡眠不足になりがちな夏はお昼寝も有効。できる時に20分くらいの仮眠をしましょう。
陽を浴びて体に熱がこもっているときは熱を発散させ、室内にいて冷房で冷えすぎたときは体を温める。
熱を上手にコントロールすることが、夏バテ予防のポイントです。
今回は夏野菜たっぷりトルコ料理の「焼きなすのサラダ(パトルジャン サラタス)」をご紹介いたします。
数年前テレビで観て、それ以来毎年作るように。
ザクロの産地である中近東では、サラダ・前菜・野菜料理・肉料理などお料理にザクロソースを使います。
ザクロをしぼって煮詰めたザクロソースは、まさに「ザクロのしずく」。
原液のままサラダや前菜にかけたり、煮込み料理に調味料として加えると、いつものお料理が中近東料理に。
ぜひお楽しみください。