季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
〈
豚肉とさつまいもとりんごのザクロ炒め 〉
豚肉とさつまいもとりんごのザクロ炒め(2人分)
〈材料〉
☆豚こま切れ肉…150g
☆さつまいも…1本
☆りんご…1/2コ
☆アーモンド…適量
☆ザクロのしずく…大さじ3
☆塩…適量
☆コショウ…適量
☆オリーブオイル…大さじ1
☆バター…大さじ1
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さつまいもは皮付きのまま厚さ7~8mmの輪切り(太い場合は半月切り)、りんごは芯を取り乱切り、アーモンドはざく切りにする。豚肉は塩コショウをする。
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フライパンにオリーブオイル大さじ1/2を入れ、さつまいもを弱火で約5分フタをして焼く。焦げ目がついたら裏返し同様に約5分。竹串がスッと通るくらい中まで火が通ったらいったん取り出す。
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フライパンにオリーブオイル大さじ1/2を足し、豚肉とりんごを中火で炒める。豚肉の色が変わったらさつまいもを戻し入れ、ザクロのしずくとバターを加え炒め合わせる。
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全体が混ざったら完成。器に盛り付けアーモンドをかけたら出来上がり。
ここがポイント!
※豚肉にしっかりした味をつけておくことがおいしさのポイントです。
10月の養生 ~ 乾燥肌対策
秋冬は乾燥対策を
先月号では本格的な秋への準備をはじめるため、
乾燥対策として体を潤す働きのある白い食材と甘味+酸味の組み合わせをご紹介させていただきました。
冬に向けては湿度が下がってゆくだけでなく、気温も低下。
室内で暖房を使うようになると、屋内外問わず空気が乾燥。
暖かな季節になるまで体は乾燥の影響を受け続けなければなりません。
乾燥の影響
空気が乾燥すると空気に触れている肌も乾燥。
ひどくなると肌が白い粉をふいたように。
外部の刺激や異物から肌を守るバリア機能が低下した状態になります。
するとかゆみを感知する神経が肌表面まで伸びてゆき、外部からの刺激に敏感に反応。
わずかな刺激でもかゆみを感じやすくなります。
かゆみを我慢できずにかきむしってしまうと肌トラブルにもつながります。
そのほか、乾燥した空気が体内に入ると便の水分も減少。
コロコロと硬くなったり便秘したりします。
(対策はZAKUROYA Café Vol.139参照)※サイトのレシピ名は「根菜きんぴら」のコラムです。
乾燥肌対策
乾燥肌対策としては、先月号でお伝えした体を潤す働きのある食材の他、栄養素として重要なのはビタミン群です。
ビタミンAは皮膚や粘膜の潤いを健やかに保ち、角質層に含まれる天然保湿因子の生成を促します。
ビタミンB2は脂質の代謝を、ビタミンB6はたんぱく質の代謝をサポートし、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
ビタミンCは肌のハリや弾力を保つコラーゲンの生成を促す働きがあります。ビタミンEは肌の新陳代謝を盛んにすることで、肌のバリア機能を高めてくれます。
ビタミンをバランスよく摂取することが大切です。
今月のアレンジレシピは、
ザクロのしずくを使った豚肉の炒め物。
旬のさつまいもとりんごを合わせました。
豚肉はビタミンB群。
さつまいもはビタミンAとC。
りんごはビタミンC。
アーモンドはビタミンE。
ビタミンのバランスがよく、
甘酸っぱさがおいしい組み合わせ。
秋を感じるメニューをぜひお試しください。