季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
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さば缶を使ったザクロスパイスカレー 〉
さば缶を使ったザクロスパイスカレー (2人分)
〈材料〉
☆玉ネギ…約大1コ
☆トマト…約大1コ(トマト缶でもO.K.)
☆さば缶…1缶(汁含め約190g)
☆ショウガ…1片(チューブでもO.K.)
☆ニンニク…1片(チューブでもO.K.)
☆水…約100ml
☆ザクロのしずく…大さじ2
☆カレー粉…大さじ1
☆塩…小さじ1/2
☆オリーブオイル…大さじ2~3
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玉ネギは粗みじん切り、トマトは角切り。ショウガとニンニクはすりおろしておく。
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鍋にオリーブオイルと玉ネギ、塩(分量外)を入れて中火で約10分炒める。玉ねぎが色づいたら、ショウガとニンニクを加え香りがたつまで炒める。
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②にトマトを加え水分をとばすように炒める。
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水分がとんだら、いったん火を止めカレー粉と塩を入れ混ぜ合わせる。(カレー粉は焦げやすいので火を止めて入れたほうがよい) 全体がよくなじんだら再び火をつけ、約1分スパイスの香りがたつまで炒める。
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香りがたったら、水とザクロのしずくを入れ、サバ缶も汁ごと加える。サバを崩さないように混ぜながら温める。塩(分量外)で味を調整したらできあがり。
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トウモロコシをたっぷりのせたごはんにカレーをかけたら完成。
ここがポイント!
ここではパクチー、スナップエンドウ、キャロットラペ、紫玉ネギのピクルスを添えました。
梅雨の不調
高温多湿で鬱陶しい梅雨。梅雨時の不調の大きな原因は体の中に湿気がたまることです。
湿気がたまると、頭痛、疲れやすさ、関節の痛み、むくみだけでなく、消化器の弱りにもつながります。
消化器が弱ると、食欲不振、胃もたれ、消化不良、下痢、軟便、残便・残尿感など様々な症状が。
また、日照時間が少ないと気分も落ち込みやすくなります。
太陽を浴びることで分泌する脳内の神経伝達物質の一つで「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が減少するためです。
セロトニンの減少は、疲労感、意欲低下、うつ症状、睡眠障害などにもつながります。
梅雨の食養生
梅雨をできるだけ快適に過ごすためには食事が大切。摂りたい3種類の食材をご紹介いたします。
①体にたまった余分な水分を排出する食材
空豆、グリーンピース、トウモロコシ、キュウリ、アスパラガス、豆腐、緑豆、小豆、はとむぎ、トウモロコシのひげ茶など。
②消化器の働きを補う食材
トウモロコシ、カボチャ、イモ類、豆類、粟など。
③気分をリフレッシュさせる食材
スパイス、薬味、ハーブ、柑橘類など香りのある食材。
この食養生は、梅雨だけでなく長雨のときにもおすすめです。
今月のレシピは、さば缶を使ったザクロスパイスカレーです。
インドのゴア地方発祥「ビンダルー」というカレーは酸味があります。
酸味のあるカレーと相性がいい青魚。暑い時期は、煮込む時間のかからないさば缶が便利です。魚の生臭さはスパイスで消えます。
カレールーを使わないので、油分も少なくてさっぱり。
カレーのスパイスには消化促進に効果的なものも多いので、この時季にぴったりです。
むくみを取ったり消化器の働きを助けたりする作用のあるトウモロコシをごはんにたっぷりのせ、香りのあるパクチーも添えました。
ザクロのしずくの酸味がポイントのスパイスカレーをぜひお楽しみください。