季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
〈
鰆のザクロ南蛮漬け 〉
鰆のザクロ南蛮漬け (2人分)
〈材料〉
☆鰆(切り身)…200g
☆玉ねぎ…適量
☆ピーマン…適量
☆パプリカ…適量
☆人参…適量
☆塩…適量
☆こしょう…適量
☆オリーブオイル…大さじ2
☆米粉(または小麦粉)…適量
[南蛮酢]
★だし…100cc
★ザクロのしずく…大さじ2
★酢…大さじ1
★しょうゆ…小さじ1
★砂糖…大さじ1
★唐辛子(お好みで)…少々
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玉ねぎは薄切り、ピーマン、パプリカ、人参はそれぞれ千切りにする。南蛮酢の材料はあわせておく。
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鰆は食べやすい大きさに切り、塩こしょうを各適量ふる。
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フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、①の野菜を炒める。塩少々を加え、野菜がしんなりしてきたらあわせておいた南蛮酢を入れる。
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南蛮酢の砂糖が溶けたら煮立つ直前で火を止め、容器に入れておく。
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②の全体に米粉(または小麦粉)をまぶし、フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて揚げ焼きにする。
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⑤が熱いうちに④に漬け、味がなじむまで一時間以上おく。
ここがポイント!
野菜は生のままでもよいですが、火を通した方がたっぷり食べることができます。
鰆のザクロ南蛮漬け
食養生の基本
ようやく春めいてきました。
旧暦で一年の始まりだった先月号では、暦についてご紹介させていただきました。
では、心と体を整える「暦に合わせた暮らし」は具体的にどのようにすればよいのでしょうか?
食養生の基本は、季節のものを食べること。
季節のものはその季節を生きるエネルギーであふれています。
当たり前のことですが、一年中なんでも売っているので、
何が季節のものか?しっかりと考えて選ぶことが必要です。
季節の恵みを味わい尽くす
収穫のタイミングにより、収穫の始まりである「走り」、最盛期である「旬」、
そして収穫の終わりがけである「名残」。
走りはフレッシュな味わい、旬は味も栄養価も充実した味わい、
名残はしみじみと別れを惜しむような味わい、それぞれにちがったおいしさがあります。
季節が巡りその食材と今年も出会えたことに感謝し、走りから名残まで味わい尽くす。
自然界のエネルギーを存分にいただく毎日を積み重ねていると、私は気がつけば夏バテをしたり、
季節の変わり目に体調をくずしたりすることもなくなっていました。
季節や気候に心と体の状態を合わせやすくなったのでしょう。
3月になり暖かくなると、草木は芽吹き、動物は活発になります。
私たちものびやかに過ごすことが大切です。
野菜は種類豊富になり、春らしい苦味のある山菜も充実します。
苦味には、寒さで新陳代謝が悪くなり体に溜まった老廃物を排出させる働きが。
そのとき食べるべきものは自然がちゃんと教えてくれます。
生命力あふれるものを食べて生き生き!と、華やぐ季節を楽しみましょう。
春をイメージする魚といえば鰆(さわら)。
旬は、関東では12~2月ですが関西では3~5月。
その漢字から、私は春になると食べたくなります。
青魚の鰆はEPAとDHAが豊富でヘルシー。
刺身、塩焼き、照り焼き、西京焼き、ムニエルなど、どんな調理法にも合うのでおすすめの魚です。
今回は南蛮漬けにしました。
新玉ねぎもおいしい季節。
たっぷりの野菜と共にお召し上がりください。