季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
〈
手羽元のザクロくるみ煮込み 〉
手羽元のザクロくるみ煮込み(2人分)
〈材料〉
☆手羽元…6本
☆くるみ…150g
☆玉ねぎ…中1コ
☆ザクロのしずく…100cc
☆水…約500cc
☆塩…適量
☆こしょう…適量
☆ターメリック…小さじ1/2
☆オリーブオイル…適量
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手羽元は塩こしょうとターメリックで下味をつけ、くるみはフードプロセッサーやすり鉢で細かく、玉ねぎはみじん切りにする。
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フライパンにオリーブオイルを入れ、①の玉ねぎを色づくまで炒める。
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くるみを数回に分け加え、焦げないよう気をつけながら玉ねぎとなじませる。
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なじんだらフライパンの片側に寄せ、空いたところに手羽元を入れ、両面に焼き色がつくまで炒める。(中まで火が通らなくてよい。)
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ザクロのしずくと水を加えて煮立て、沸騰したら弱火で約40分煮る。(手羽元がひたひたにかくれるくらいに水の量で調整。)
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手羽元がやわらかくなったら塩で味を調えて完成。ここではザクロの実を散らし、サフランライスを添えました。
ここがポイント!
※手羽元に下味をしっかりつけるのがおいしさのポイント。
12月の養生 ~骨を丈夫に~
冬は骨に影響
東洋医学では「冬は老化が進む時期で、寒さは腎臓、膀胱、骨、歯、耳、足腰、脳、髪などに影響する」と考えられています。
暑さが長かっただけに寒さが体に堪えるこの冬。
例年以上に健康管理が大切です。
骨を丈夫に
骨や筋肉の成長のためにはある程度の負荷が必要。
宇宙飛行士が無重力空間で過ごすと骨量と筋肉量が減少するのはそのためです。
寒いからと外出を控えたり、家でもじっとしたりしていると、骨や筋肉は弱る一方。
一度骨や筋肉が衰えてしまうと、元の状態に戻すには長い時間と地道な努力が必要になります。
無理せず続けられる運動をすることは大切ですが、おすすめは「日常の行動=トレーニング」ととらえ、骨や筋肉を意識しながら動くこと。
歩くときも一歩足を出す度体重という負荷がかかるので、ダラダラ歩くのとテンポよく歩くのでは運動効率が全く違います。
まずは日常生活の意識を見直してみましょう。
冬は骨折に注意
冬は骨折が増加します。雪道などで滑りやすいのはもちろん、冷えて筋肉がこわばると転倒しやすくなります。
また、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDは紫外線を浴びると体内で生成。
日照時間の少ない冬はビタミンⅮ不足になりがち。晴天の日を上手に利用しましょう。
今月のアレンジレシピは手羽元のザクロくるみ煮込み。
ペルシャ料理のフェセンジュン(鶏もも肉をくるみとザクロペーストで煮込んだ料理)を手羽元で作りました。
東洋医学には同物同治といい「体の中の不調な部分を治すには、その場所と同じものを食べるとよい」という考え方が。
骨を補うためには骨付き肉がおすすめです。
また、くるみは滋養強壮効果があり、骨の形成に役立つ栄養素も含まれています。
鶏肉もくるみもザクロも体を温める働きがある食材なので冬にピッタリのメニュー。
くるみのつぶつぶ感を感じる濃厚なソースがやわらかくなった鶏肉にからんでとてもおいしいです。
ぜひお試しください。