季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
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大根のザクロ豆味噌炒め 〉
大根のザクロ豆味噌炒め(2人分)
〈材料〉
☆大根…150g
☆豆味噌…大さじ1
☆ザクロのしずく…大さじ2
☆本みりん…小さじ1
☆塩…少々
☆オリーブオイル…適量
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大根は皮のまま厚めのいちょう切りにする。
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豆味噌、ザクロのしずく、本みりんをボールに入れて混ぜておく。
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フライパンにオリーブオイルを入れ①を加え軽く塩をし、蓋をして蒸し炒めに。ときどき蓋を開けて混ぜる。
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大根がやわらかくなったら蓋をとり②を加えて炒める。
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②が全体にからまったらできあがり。
ここがポイント!
器に盛り付け、ここでは旬のザクロの実を散らしました。
11月の養生 ~冷え対策
冬☆2023年11月8日~2024年2月3日
11月8日は立冬。本格的な寒さを迎える前に、今月は冷え対策についてお伝えします。
冷えは万病の元~むかしから「冷えて血流が悪くなることが多くの病の根源になる」と考えられています。
また、腰痛・膝痛・肩こりなどの痛みや頻尿・尿もれなどの膀胱トラブルの原因にも。
冬は冷えないように注意すること、冷えたら温めること。
当たり前のことですが、この小さな積み重ねが大切になります。
冷えを感じるとき、重ね着をしたり、カイロを貼ったり、暖房をつけたり、
体の外から温めることも大切ですが、同時に体の中を温め、自分で熱を生み出す力を高めることが重要。
そのための食材をご紹介します。
体を温める働きのある食材
東洋医学では食材そのものが持つ働きを大事にします。
ザクロは体を温める働きのある食材。
その他、かぼちゃ、玉ねぎ、にら、鶏肉、羊肉、エビ、サケ、アジ、イワシ、もち米、くるみ、
栗、松の実、ねぎ、しょうが、にんにく、こしょう、八角、山椒、シナモン、唐辛子、黒酢、黒砂糖、紅茶、ジャスミンティーなど。
冷たいものを避けることも必要ですが、体の温める働きのある食材を積極的に摂り、体を中から温めることを心がけましょう。
今月のアレンジレシピは、大根のザクロ豆味噌炒めです。
先月も根菜類を使ったメニューでしたが「春は芽のもの、夏は葉のもの、秋は実のもの、冬は根のもの」と言われるように、
根菜類は冬におすすめ。
冬が旬の大根は葉も栄養豊富なので、丸ごと買って利用したい食材です。
また、今回使った味噌は他の味噌より熟成期間の長い豆味噌。
味噌は「春から夏は麦味噌と米味噌、秋から冬は豆味噌」と
季節によってメインとなる味噌の配合を変えるとよいと言われています。
味噌の褐色成分は抗酸化物質のメラノイジン。
一番濃い色の豆味噌はメラノイジンが多く含まれ、免疫力のアップにより効果的です。
体を温める働きも他の味噌より豆味噌が一番。
こっくりとした味わいをぜひお楽しみください。